ダンテ『神曲』を読む
最近、本屋さんに行くと数種類のダンテ『神曲』が並んでいて気になります。平川祐弘訳が読みやすそうで、図版も多く、つい買ってしまいました。
「人生の道の半ばで 正道を踏みはずした私が 目をさました時は暗い森の中にいた。」
人生の道の半ばとは三十五歳のことで、時は西暦1300年春のことだそうです。東洋では蒙古が日本へ遠征した時代であり、ダンテはマルコ・ポーロの同時代人です。
高齢者の範疇に入った私が、人生の道の半ばとは言えませんが、何となく気分はまだそんな感じです。暗い森の中にいることに変わりはないのですから・・・。
もう五十年も本を読んできましたが、たいして読めていない、あれも読みたい、これも読みたいと気がせきます。もう、とっくに人生の道の半ばは過ぎてしまっているのに・・・。
#「ダンテ『新曲』一日一歌」https://otomoji-14.seesaa.net/article/2014-09-03.html