思考のくせ
梅雨があけたのに天気が定まりません。今日も雨が降ったり止んだりでした。 昨日、通勤の途中、車が走行中に急に、静かにエンストしました。左に寄せて止め、再起動するとまた動きだしました。先日も同様のことがあったので、今日は修理に出しました。 エンストは英語では engine stall というそうです。stop ではないようです。 若いころ、ハンスト( hunger strike )というのがよくありましたが、最近はあまり聞きません。抗議の意志を示すために、自ら食物を断つという行動です。 いま読んでいる本は、秋山豊『漱石という生き方』(トランスビュー)です。著者は岩波書店で「漱石全集」の編集に携わり、漱石の自筆原稿を読み、掲載された新聞・雑誌にあたり、単行本との異同を調べるなど基本的な仕事をしたひとです。それらから見えてくる漱石の考え方の特徴が丹念に解明されてゆきます。 たとえば、漱石はイギリス留学中に、鏡子夫人が手紙をあまりくれないのに対して「・・・多忙其他にて音信を繁くする事出来ずば何故始めより断はり置かざるや・・・」と書き送る。 これは『坊っちやん』のなかで、坊っちやんが温泉街へ出て団子を食べたりすることが、教師としてふさわしくないと校長から批判されると、坊っちやんが、それなら辞令をだすまえに団子の嫌いなものを雇えばいいと胸中思うのと同じ思考の「癖」だと指摘する。 漱石の生き方の癖が浮かびあがってきます。ひとはそれぞれに思考や行動の癖にしばられて生きているのでしょうね。 #「七赤金星はツムジ曲が…