桜の咲くころ

 さくらが咲きはじめています。来週末あたりが見ごろなのでしょう。開花が年度の切り替わりの時期に重なるので、いろいろな想い出につながります。入学や送別に花吹雪は定番です。 ハナニアラシノタトヘモアルゾ 「サヨナラ」ダケガ人生ダ  (井伏鱒二訳) 今年はインフルエンザの流行がひと月ほど遅れたり、身辺でごたごたしているうちに、三月も過ぎようとしているのに気づきます。ゆっくり花見などすることはあるんだろうか。むかしは花枝を折って、ふらふら帰るひとたちをよく見かけたものです。 さまざまの事おもひ出す櫻かな  (芭蕉) #「春爛漫」https://otomoji-14.blog.ss-blog.jp/2015-03-24

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病室雑感

 「Smoke gets in your eyes 煙が目にしみる」という唄がありますが、眼をわずらって一週間ほど入院していました。痛くも痒くもないのですが、検査して寝ているだけでした。二週間待って、検査結果をみて今後のことを決めようとのことでした。 六十五歳を過ぎると、いろんな不都合がでてきます。いたしかたのないことです。 J. ダイアモンド『第三のチンパンジー』(秋山勝訳 草思社)には「人体のシステムすべてがペースをひとつにして、多くの変化を同時に引き起こしながらヒトは老いていき」と書かれています。 久しぶりに入院してみて、食事が食べやすくなっていること、患者への配慮が行き届いていることなど、思いのほかでした。主治医はわたしが仕事に就いたころに生まれた年齢でした。働き盛りです。 これから、いろんなことと折り合いをつけながら、それなりに生活していきましょう。#「入院中の読み物」https://otomoji-14.blog.ss-blog.jp/2020-01-26

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ひなまつり

 やっと温かくなってきました。今日はひなまつりです。 わたしは男兄弟の末っ子に生まれ、子供は息子が二人、孫も男の子がふたりでしたが、昨年、女児が誕生しました。初めての桃の節句を祝って、家内とふたり、ひなあられとちらし寿司を食べました。 十ヶ月になった孫むすめは、アメリカのミシガン州にいます。 こどもの頃、いとこの家のひな飾りをめずらしげに眺めていた記憶があります。六十年もまえのことです。なんとなく女の子の世界は別世界といった雰囲気を感じたものです。 鯉のぼりは口先ばかりではらわたはないですが、おひなさんはどこか思わせぶりです。#「peekaboo」https://otomoji-14.blog.ss-blog.jp/2017-02-07

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