月の名所といわれる場所はいろいろありますが、芭蕉も美濃から木曽路をたどって姨捨山の月を見にでかけています。千年以上前の「大和物語」に姨捨のはなしがでているそうですが、そこでは男は翌日に姨を連れ戻しに行ったそうです。
現代人には深沢七郎『楢山節考』や映画化された映像がなじみ深いですが、こちらは更級ではなく甲斐のはなしのようです。おりんさんは六十九歳でお山にのぼります。季節も雪の降り始めるころです。
あさっては十三夜ですが、台風が来ているようです。木曽御嶽山が心配です。
米くるる友を今宵の月の客 (芭蕉)
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