十数年前に福井の一乗谷・朝倉氏遺跡へ行ったとき、復元された戦国時代の武家屋敷を見て、家内とふたり、自分たちの子供時代とあんまりかわらへんなーと顔を見合わせたことがあります。風呂もごはんも薪でたいていましたし、井戸もトイレもそんなに変わっていないし、電灯がともったのが変化といえるくらいです。いなかでは、戦国時代から昭和二十年代まで、そんなに暮らしぶりに大きな相違があったわけではないようです。
この齢になるまで、電化製品、車やコンピュータなどに次々と否応なく慣れ、半分はもういいかと思いながら、人工知能を想像する時代にまでなってきました。人間の自然はどこまでも適応可能なのかどうか、段々と明らかになってくることでしょう。SF は趣味ではないのに、現実になってしまうのには困惑します。
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