夏は来ぬ

  卯の花の匂う垣根に

  時鳥早も来鳴きて・・・


 という唱歌があります。卯の花ってどんな花だったかな~と思っても、記憶にありません。ネットで検索すればすぐに画像が現れますが、こんな花みたことあるかなと首をひねります。ウツギ(空木)のことといわれても分かりません。「卯の花腐(くだ)し」という言葉があって、卯の花が咲くころの長雨のこととはなんとなく解ります。ここ数日降っている雨のような。


 ホトトギスが「テッペンカケタカ」とか「特許許可局」と鳴くことは知っていても、実際に鳴いているのを聴いた憶えがありません。聞いていても分かってないだけかも知れません。


  ほととぎす平安城を筋かひに (蕪村)


 紙の上だけで、実地の知識に乏しいのは残念なことです。いまさら嘆いてもせんないことですが。


 ちなみに、卯年といえば中国や日本ではウサギ年ですが、ベトナム、タイやチベットではネコ年だそうです。


 先日から森まゆみ『子規の音』(新潮社)を読み始めています。しばらく楽しめそうです。



この記事へのコメント

  • chonki

    植物や動物は知っていないと目の前に在っても見えないということがよくあります。一度覚えたら次からは見えるのですけれどね。ウツギの垣根はあまり見たことはないけれど、近所の低い山へ行けばたくさんあります。虫がよく集まるので私はすぐに気がつきます。ホトトギスなどは街中の我が家でも鳴き声を聞いたことはあります。カッコウやツツドリなどこの托卵する仲間は鳴き声が独特なのでよく耳にします。一度聞くと忘れないのですが…。ただ姿を見るのはけっこう難しい。
    2017年06月30日 19:54
  • 爛漫亭

    いま読んでいる『子規の音』に「ガラス戸の外面に夜の森見えて清けき月に鳴くほととぎす」という歌がでています。子規が学生時代に住んだ常盤会寄宿舎の跡地の掲示板に書いてあったそうです。ホトトギスは夜にも鳴くようですね。寄宿舎の隣りに渡辺一夫の家があって、子規ゆかりの宿舎の管理状態を憂いていたそうです。
    2017年07月02日 20:41

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