流れは絶えずして

 日曜日の夕方に帰宅すると、台所の床に水たまりができていました。雑巾で拭きとっても、隙間からどんどん水が湧いてきます。あわてて水道屋さんに来てもらいましたが、たぶん給湯管にピンホールができているのだろうということで、給湯器を止めると、湧水はとまりました。古い給湯管は銅管を使っていることが多く、経年変化で小さな穴があくことが多いそうです。 風呂には入れませんでした。



 きのうは朝から、あちこち石膏ボードを剥がしたりして、どこで穴があいているのか調べてまわったそうですが、昼になってやっと、この辺だろうと見当がつき、午後に新しいパイプをつなぎました。水漏れで湿気っている所の乾燥を待って、修復工事になるそうです。



 一件の水漏れでも、こんなに手間がかかるのに、地震などでのライフ・ラインの復旧は大変だろうなと、その労苦がしのばれます。



 河出書房新社の『日本文学全集 07』を買ってみました。酒井順子訳「枕草子」、高橋源一郎訳「方丈記」、内田樹訳「徒然草」という内容です。意欲的というか、刺激的というか、キワモノ的というか、しばらく楽しめそうです。「方丈記」を見ると、まず、リヴァー・ランズ・スルー・イットという文字が出てきて、驚きます。



 水道屋さんは壁に聴診器のような器具をあてて、水の流れる音に耳をすませていました。 鴨長明のように。



 #「千年まえのコラムニスト」https://otomoji-14.seesaa.net/article/2018-07-02.html

この記事へのコメント

  • middrinn

    ライフラインの復旧は大変なんでしょうねぇ(-ω-、)
    その本の読後感など拝読できれば幸甚です(〃'∇'〃)
    2018年06月27日 07:13
  • 爛漫亭

    この全集は池澤夏樹の好みが強く出ていますので、少し辟易しますが、巻によってはおもしろいかもしれません。どんな具合か、楽しみに読んでみます。
    2018年06月27日 14:31