年末恒例の毎日新聞、「この3冊」が2週にわたって掲載されました。毎週末の書評欄「今週の本棚」の書評担当者たちが、今年出版された本で、特に推薦したい本を、各自3冊ずつ短文を付けて挙げています。毎年、次年の読書の参考にしています。今年はそれで年初に、昨年に推薦されていたエマニュエル・トッド『西洋の敗北』(文藝春秋)を読み、期待にたがわず興味深い内容でした。
今年はどんな本が出たのだろうと、楽しみに眺めたのですが、なかなか読んでみようという本に出会いません。宮本輝『潮音』(文藝春秋)は富山の薬売りに関わる歴史小説で、ちょっと食指が動いたのですが、全4巻もあるので、文庫本になってから考えようかとスルーしました。小説では他に、柴崎友香『帰れない探偵』(講談社)というのが複数の書評者に取り上げられていて目立ちました。紹介文を読んでみると、近未来小説という言葉がそれぞれに出てきます。あまり未来の残っていない者には関係がないか...とパスしました。
一方、わたしが今年読んだ本では、ちょうど今月読んだ鈴木俊貴『僕には鳥の言葉がわかる』(小学館)を政治学者の中島岳志さんが推薦し、また生命誌研究者の中村桂子さんが、8月に読んだ藤井一至『土と生命の46億年史』(講談社ブルーバックス)を選んでいました。
確かにどちらも面白くて、しかも身近な”鳥”や”土”に、知らなかった世界が広がっているのを気づかせてくれた楽しい本でした。こんな体験が出来るので読書は止められない、と今更ながら思わせてくれました。
今年の「この3冊」を眺めていて、毎年選者として選んでくれている養老孟司さんの名前が無いのが残念でした。書評担当者を辞められたのでしょうか...。さてさて、来年はどんな本に出会えるのか? 楽しみにしています。
#「シジュウカラは言葉を使う」https://otomoji-14.seesaa.net/article/2025-12-21.html
この記事へのコメント
そら
こんな面白い世界を望ける入り口だったんですねぇ
来年は一冊ぐらいは読んでみようかと思いました(^^)
mm
読書はやめられませんね^^ もっともわたくしのは娯楽本がほとんどですが。
僕には鳥の言葉が・・・は買ってきていますがまだ読んでいません。今日から読み始め^^
西洋の敗北は読みましたが斜め読み(ーー;
爛漫亭
目からウロコが落ちたり・・・楽しみが増えますよ!
爛漫亭
鳥との付き合いが楽しそうで、熱意が微笑ましく、
研究の面白さが伝わってきますね。
『西洋の敗北』は翻訳の文章が読みにくくて難渋
しましたが、内容は、そうなのか...と思うことが
多く、世界の見え方が少し変わる気がしました。
来年も面白い本に出会えるといいですね。
そらへい
夏以降、すっかりペースが落ちて、いつもなら秋に取り戻すのに『僕には鳥の言葉がわかる』が最後でした。
ただ川本三郎さんの本に出会えたのは、今年唯一の収穫でした。
来年はまた心機一転、好きな作家の本から徐々に慣らして行こうかなと思っています。
トモミ
めぎ
爛漫亭
選んでいたのは川本三郎さんでした。川本さんの
書評はいつも楽しみにしています。私は映画は
ほとんど観ませんが、彼の「映画を見ればわかる
こと」シリーズは愛読書です。
爛漫亭
の方が勉強になりますね。
爛漫亭
ですね。ドイツではどんな本がよく読まれるのでしょう?
SUZURAN
てんてん
tai-yama
紙の本にするにも、町の書店もなくなっているし
電子書籍にその内なっていくのかも・・・・
爛漫亭
爛漫亭
爛漫亭
小さな活字は拡大しないと読めません。電子書籍の
おかげで読書年齢が延長します。
おと
もうずっと、読んでいませんが、また、読んでみようかしら。。。
爛漫亭
「力道山の弟」という短篇小説に感心した覚え
があります。
mm
「僕には・・・」は面白く一気読みでした^^ 今夫が読んでいます。
今年ももう終わり。楽しく素敵なブログをありがとうございました。
来年も楽しみにいたしております。どうぞよろしくお願いいたします。
佳いお年をお迎えください。
爛漫亭
紹介した本を楽しく読んで頂けて良かったです。
今年も取り留めのない文章ですが、書き続けよう
と思っていますので宜しくお願い致します。
yoko-minato
今年は晴れていましたので
日の出を見に海辺に行きました。
残念ながら雲が多くて・・・
初詣にも行って来てゆっくり過ごしています。
明日は息子たちが集まります。
今年もよろしくお付き合いください。
爛漫亭
てくれた息子たち一家と楽しく過ごしています。
孫たちの成長を見ると、自分が年取って行くの
が実感されます。今年は平穏な年であって欲し
いものですね。