今年の野球は

 今年の野球はドジャース対カブスで始まり、選抜高校野球では、和歌山県は横浜高校に1回戦で市立和歌山高校が敗れ、決勝戦で智弁和歌山高校が負けるという結果でした。今回は大阪府に選ばれる学校が無く、和歌山県から2校出場というチャンスでしたが、横浜高校に撃破された感じです。  プロ野球では、パ・リーグのバファローズがオープン戦では全く打てず、3勝10負で、「今年も5〜6位か、吉田正尚や山本由伸が抜け、中嶋監督にも去られ、しょうがないか」と思っていたのですが、どういう訳か始まってみると、2ケタ安打の連続で堂々の首位です。チーム打率が3割を超え、打撃十傑には頓宮裕真、西川龍馬、太田椋、杉本裕太郎の4選手が並んでいます。チーム防御率も2位で投打のバランスがとれています。ただ、わたしの応援している宗佑磨選手が打撃にムラがあり、低迷ぎみなのが心配です。他の選手の調子が落ちた時に活躍すればいいかと応援しています。  バファローズの抑え・平野佳寿投手(41歳)が、先日 250セーブを達成しました。早く誰か後継が出来て欲しいものです。イーグルスから巨人に移籍した田中将大投手は日米通算 200勝まで後少しで苦労しています。1980年、巨人の堀内恒夫投手が 200勝直前で勝てなくなり、チームでお膳立てして、なんとか達成出来た時のことを思い出します。名選手も晩年は苦労します。長嶋茂雄も引退前はチャンスで併殺打が多かった記憶があります。  今年の野球にはどんなドラマがあるのでしょう。ただ、わたしの孫たちは野球を…

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お相撲さん今昔

 立冬も過ぎ木枯らしが吹くようになりました。大相撲は九州場所の季節ですが、『蕪村句集』を見ていると「秋之部」に相撲の句がありました。    負(まく)まじき角力(すまひ)を寝ものがたり哉  頭注には「負けるはずのない相手に不覚の黒星を喫した力士が、その夜の寝物語に愚痴をこぼす。それをやさしく慰める妻。/豊かな情感を独自な抑揚にこめてペーソスが漂う。」とあります。  毎年、七月(旧暦)に宮中で相撲(すまひ)の節会(せちゑ)が催されたので、相撲は秋の季語。また動詞「すまふ」(抵抗する意)の名詞形が「すまひ」とのことです。妻がやさしく慰めたかどうかは分かりませんが、十七文字で物語の世界を創り出すのは見事です。  『蕪村句集』を編纂した門人の高井几董にも相撲の句があります。    やはらかに人わけゆくや勝角力  勝った力士の雰囲気が目に浮かびます。師弟で相撲談義がはずんだのでしょうか。二人は京の人ですが、江戸川柳では「壱年を廿日(はつか)でくらすいゝ男」というのがよく知られています。当時は一場所が晴天十日で、春夏二場所だったそうです。*  今場所は、照ノ富士が故障で休場し、横綱不在が続いています。先場所優勝の大の里が連続優勝して、一気に横綱に昇進するのでしょうか? 前頭西十六枚目に再入幕してきた故障上がりの尊富士は活躍できるでしょうか? また東十六枚目の新入幕・獅司はウクライナ・ザポリジャの出身で話題になっています。1960年代の大横綱・大鵬もウクライナ人のハーフで、色が白くて強く人…

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スポーツのなぜ?

 プロ野球は後半戦が始まりましたが、パ・リーグでは三連覇中のバファローズは5位に低迷しています。セ・リーグでは連覇をめざすタイガースも前半戦は4位ですが、貯金があり、首位巨人とは3.5ゲーム差で、まだ充分希望が持てます。  今年のバファローズは投打の中心であった山本由伸、吉田正尚が抜け、チームにまとまりが無くなった感じがします。40勝45敗2分で前半戦を終え、首位ホークスとは15.5ゲームも差があり、ダントツ最下位のライオンズにも負け越しています。  特にチーム打率と本塁打数が低く、攻撃力が貧弱で、盗塁も少なく機動力に欠けています。昨年の首位打者・頓宮裕真選手や2021年の本塁打王・杉本裕太郎選手の不振が響いています。誰か投打に救世主が出現して欲しいものですが、後半戦も開始早々、ホークスに3連敗のスタートです。なぜ3割バッターが急に打てなくなるのか不思議です。  大相撲は三月場所で新入幕優勝をした尊富士が、五月場所を右足首負傷で休場して十両に落ち、七月場所は左肩負傷で2日土俵に上がっただけなので、幕内復帰は来年になるのでしょうか?   先場所優勝の大の里も硬くなったのか出足で躓きました。休場あけの照ノ富士は終盤戦で取りこぼしがありましたが、優勝で場所を締めました。貴景勝は大関陥落となり、霧島は大関復帰できませんでした。ますます元大関が増え、大の里や平戸海などの若手とが入り乱れ波乱万丈の様相です。  最近は力士が大型になり、直径4m55cmの…

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